2025/11/10
縁(えん)ちゃんのひとり言 ~弊社は15年目に入りました、そこで思った事について~2025.11月号



皆さん、こんにちは『縁ちゃん』ことメテックス建築事務所 遠藤です。
近年各所で起こった自然災害で被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。
さて、ブログやフェイスブックにも投稿させて頂きましたが、弊社は今月の11/4の設立記念日で15年目に入りました。これもひとえにお客様、業者様、そして私の友人や周りの皆様のおかげだと感謝しております。これからも地域や周りの皆様の為に貢献出来ますよう、より一層努力していきたいと思っております。正直なところ、コロナ禍もありましたし、よくここまで続けてこれたなぁ〜というのが本音です。
ご存知の通り私は板金の建設職人から本当に軽い気持ちでこの世界に入ってしまいましたので、板金の修業は親方に手に職を付けさせて頂き、年季明けもさせて頂きましたが、工務店の修業はほぼゼロで始めてしまいました。ナメているというか無謀というか・・・。何も分からないながらも頑張って勉強し、建築士の資格も授(さず)けて頂き、志高く始めたつもりでした。でもやっぱり世の中そんなに甘くなくて、最初の約4年間は地獄を見る事になってしまいました。お客様に甲乙を付けるような事はもちろん致しませんが、私にとってその頃にそんな私を信じてお仕事を任せて頂いたお客様はやっぱり特別なんです。悔しかったですが、本当にやり方が分かりませんでした。
工務店って、ちょっと一生懸命にやり始めるといろんな課題が出てきます。コンプライアンス(法令遵守の事)、集客方法、見学会のやり方、受注方法等々。そこにコンサルみたいな詐欺も多くて、私もまんまと騙されてしまった事がありました。1~2回ではありませんでしたので、結構な金額です・・・(◞‸◟)
弁護士の先生に相談する事もしばしばでしたが、そもそもが相手は騙すつもりでかかってきていますから、簡単に押印してしまった契約書の約款(やっかん)には相手方に有利な内容になっていたり、お金を払ってしまったら戻ってこない内容になっていたりと、騙す方はしっかりとリスクヘッジしていました(^-^;
私がお客様に請負契約を頂く時は、必ず約款を全部読み上げて説明をさせて頂きます。その為に契約には3時間以上かかりますが、全てはその経験からなんです。約款を「後で読んでおいてください」とショートカットする工務店も多いと聞きますが、約款は施工中のいろんな場合のシミュレーションですから、お客様にとっても高価なお買物です、このタイミングで少しでも学んで頂ければと思っています。
弁護士の先生にもかなりきつく叱って頂きました。「企業が利益を求めるとは、そういう事の繰り返しかもしれませんよ。社長がそんなんでどうするんですか?お金がいくらあっても足りませんよ!!」と。最初はその悔しさに腹を立てて物に当たったりしましたが、もちろんお金は返ってこないですし、高い授業料でしょうか?
それだけ受注や集客に困っている工務店の経営者が多いという事ですねっ・・・(笑)
もちろん努力もさせて頂きましたが、何か困ると必ず誰かの助けや助言があったのも事実です。「あ〜生かされてるんだなぁ」と思いました。残念ながら、困った度に「感謝」する事の大切さを思い知らされました。
そうやって段々うちのスタイルが確立していくわけですが、そこでいろいろ考え、私は仕事のやり方とお客様に対して3つの「ぜんしん」を掲げました。
『前進・善心・漸進』
まずは怖がらずに一歩踏み出そうぜ!
人として善良な心を持って!
そこからちょっとずつでも進んで成長しようぜ!
これをモットーに頑張ってきました。
事務所を開設した時に、今でも兄貴分と慕うある先輩経営者から凄くたくさんのお祝いを頂きました。金額もですが、なかなか勇気が出なかった私の背中を押して頂いたというか、今の事務所の安くない家賃をずっと払っていけるだろうか?と悩む私に、「事務所を構えると来る人が変わるぜ」と教えて頂きました。これは本当でした。今までは家に来られても困るので「私が行きます」なんてパターンが多かったのですが、来社されるギリギリまで仕事が出来たり、時間を有効に使えるようになりました。「こんな静岡駅の近くで事務所構えるんだ、カッコイイじゃないかっ!!」とも。
当時不安に押しつぶされそうだった時に、凄く勇気を頂き嬉しかったのを思い出します。
あれから15年を迎えるなんて信じられない気持ちでいっぱいです。事務所開設時、仲間からお花やお祝いをいっぱい頂きました。花は枯れてしまいましたが、その時のお花のネームプレートは今でも大切に保管させて頂いています。
お祝いを頂いた友人の事ですが、友人は当時、本当は自分個人でお祝いを包んで頂いたのに、転職したばかりの建材会社の会社名でご祝儀を届けて頂きました。後に彼はその会社で役員になり大出世を遂げる訳ですが、その会社が100周年の折に社長とご一緒に弊社にご挨拶に来て頂いた事があります。そこで社長に「この祝儀袋は何か分かりますか?」と見せて、直ぐに「弊社が設立の際に横にいらっしゃる貴社の現 某役員から頂いたモノです、当時はまだ平社員でしたが・・・。」と話しました。「分かりますか?中小零細企業の社長の気持ちが・・・。このお金は一生使えませんね」と。
その後ずっと建材について支えて頂き、無理ばかり聞いて頂いています。
人によっては大した話では無いかもしれませんが、そういう人の気持ちやご行為、困った時の助け船、お気遣い、相談等に支えられた14年間でした。
15年目に突入しましたが、何かで恩返しを出来たらいいなぁと思っています。
私の座右の銘は『かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め』です。どうしてもせこい、恩着せがましい事を言ってしまう事もたまにありますが・・・(笑)
今までついてきてくれた従業員も含め、業者様、仲間、そしてお客様にはこのタイミングで今一度感謝の気持ちを伝えたいと思いました。ありがとうございます。
結びに、実は会社15年目の記念日に一念発起して登山をしました。長野県の富士見台高原1,739mの山で、途中までバス、そこから山頂まで約1時間の登山なんです。登山をやられる方からしたらナメるなよと言われてしまいそうですが。
登り口に階段があったり、何と無く楽な雰囲気だったので登り始めたのですが、段々キツくなりました。私よりひと回りくらいご年配のご夫婦が、「キツいね!>_<」と言いながら、私より早いペースで登って行きました。「自分は体力が無いんだなぁ〜」と痛感致しました。山は頂上が見えてからが距離もあり、そこからが本当に大変だとよく聞きますが、本当にそうでした。
山頂に着くと、その景色が全てを忘れさせてくれたというか、絶景でした。いっぱい深呼吸をして、決意も新たに下山しましたが、やはり体力が無いのか下山も凄く大変で、意外と時間がかかってしまい12:30出発の下山バスに1分乗り遅れてしまいました。次は13:45だと分かり、愕然としてしまいました・・・( ̄^ ̄)ゞ
待っている間、山で携帯電波も弱く、何も無いと人間は非常に無力ですね。
15歳になった会社の船出は、社長の体力的にはめちゃくちゃキツいものでしたが、皆さんこれからも宜しくお願い致します。とはいえ登山はしばらくご遠慮しますが・・・(笑) それ以外は頑張ります!!今月はここまでです。皆さんご自愛下さい。
最後にお得な情報をひとつ・・・もう毎年恒例になりましたが、りんご狩りの季節になりました。今月は『安曇野のりんご』を化粧小箱で10名の方にプレゼント致します、ふるってご応募下さい。
事務所へ直接お電話かホームページのお問合せフォームに住所、氏名、TEL番号、メールアドレスを記載し『安曇野のりんご』希望と記載してお申し込み下さい。
ご応募の締め切りは、毎月25日です。電話054-288-0033


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(株)メテックス建築事務所 遠藤良二