縁ちゃんコラム

enchan's column

2024/06/10

縁(えん)ちゃんのひとり言 ~避難所に全国の畳屋さんの活動と長谷部誠選手の引退会見について~2024.6月号

皆さん、こんにちは『縁ちゃん』ことメテックス建築事務所 遠藤です。

近年各所で起こった自然災害で被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。

能登半島地震から5ヶ月が過ぎ、完全復旧にはまだ程遠い感じですが、一部の地域を除いてほぼ断水は解消されたとニュースでやっていました。石川県では、約11万戸だった断水は残り約1800戸くらいまでになったらしいのですが、その1800戸はまだ土砂崩れで道路が復旧しないと水道管の工事に入れない等で復旧のめどがたっていないそうです。水道管が引かれても各家庭に引き込む給水管がまだ復旧できず水が使えない人も多いと聞きます。まだまだ不便な生活が続く方々がいらっしゃるのが現状のようです、本当に気の毒です。しかし水道管の復旧には全国から行政や業者が支援に入っていると聞いていますが、『助け合い』って本当に有難い、ステキな事ですね。私が2011年に福島県田村市に仮設住宅のボランティアに行かせて頂いた時に群馬県のみなかみ町から来ていた先輩の大工さんに「こういうのはお国の為だと思って一生懸命にやるんだよっ・・・」と教えて頂いたのを改めて思い出しました。

1週間程前に東京の知人のSNSで「全国の畳屋さんが現地と情報共有しながら新品の畳を大量に届け無料設置している活動」を知りました。これは凄い事だと思いましたし、ちょっと泣けました。避難所はいま体育館のような所にプライベートが保てるように少し大きめのテントを造る事が多いようですが、そのテントの下に畳を敷くんです。体育館全体に畳を敷き詰めその上にテントを並べるために、底冷えも無く一般家庭の和室のように被災者同士でくつろげる団らんスペースや食事が出来るコーナーもありコミュニティーの場所にもなっているそうです。また避難所は土足で不衛生になる事も多いらしいですが、それも解消しながら、なおかつ足の裏で温もりを感じられる避難所の実現をしているそうです。台湾地震の避難所が被災者に寄り添った作りになっていると4月号で書きましたが、まさに画期的な、それも日本人らしい発想で、全国のモデルケースにもなりうるグッドアイデア!だと思いました。

インターネットに全国の業者の名簿が都道府県ごとに出ていましたので見てみると、地元の静岡市内に2社知っている業者がおりました。1社は勉強会が一緒の「坪井畳店」さんと、もう1社は弊社がいつも助けて頂いている下請業者の「新海畳店」さんです。すぐに新海さんにはTELさせて頂き、「素晴らしい活動をされていますね、感動しました!」と話しました。すると新海さんは「かなり前からやっているんです。私たちは困っている方々に少しでもお役に立てれば・・・と新しい畳を届けてあげたいんだけど、実はいま能登には畳を持って来ないでくれと言われているんですよ」と少し不可解な話を聞きました。余ってしまっているなら仕方ないですが、まだ3000人以上が避難所生活を余儀なくされているわけですから何故なのかと思いました。

建物倒壊等で直接被害を受けるのではなく、避難所生活や車中泊等で持病を悪化させたり体調を崩して亡くなってしまう事を「災害関連死」といいますが、既に30人も認定されているそうです。申請は100件以上といっていました。災害関連死に認定されると最大で500万円の災害弔慰金が支給されるそうですが、熊本地震では273人の犠牲者のうち218人が災害関連死だったそうです。

話を元に戻しますが、突然の災害における大きな環境の変化の中で人として少しでも快適にすごして頂こうという思い、また直結する災害関連死等の最悪な状況にならない為にも畳屋さん達の活動は素晴らしいし、もっと全国の皆さんに知って頂きたいと思いました。これから暑くなり避難所生活は大変苦痛を伴うものになるかと思いますが、被災者の皆さんには体調には充分気を付けて頂きたいと思います。

先日、サッカー元日本代表でキャプテンを長年務めた長谷部誠選手が引退しましたね。私はスポーツの選手は、どちらかというと「クセのある」というか「クセの強い」そういう選手の方が好きなんですが・・・。例えば野球でいえばホームランか三振かみたいな。相撲でいえば横綱にはめっぽう強いけど下には取りこぼしが多いとか。その昔、安芸乃島という力士がいましたが、横綱に勝つ事を「金星」といいますが、金星の数は歴代1位で対戦した全ての横綱に勝った経験があるけど下にはよく負けていたという面白い力士でした、でも一番好きでした。

長谷部誠さんはその全く逆なタイプの選手で、「誠実」「的確」「冷静」というようなリーダーに欠かせない要素を全て兼ね揃えたような選手でした。今回取り上げさせて頂いたのは、彼の『人間力』について少し触れたかったからです。

都内での引退会見の中で地元について触れました。「藤枝市、そして静岡県のみなさんには、これまでも本当に多くのサポートをしていただきましたし、自分の根底には静岡・藤枝で培われたものが芯としてあるので、そういうものはこれから先も生きていくと思いますし。静岡・藤枝というものを日本全国だけでなく、世界にも少しでも皆さんに知ってもらえるように、自分も協力できたらなと思っている」

さらに出身地の藤枝市については「サッカーの町、藤枝に生まれ、すばらしい指導者に出会い、環境もすばらしかった。粘り強さや歯を食いしばって踏ん張るところはあの時に培われた。今、キャリアを終えるときに改めてあの中で育てていただいた感謝の気持ちは強い」と故郷への思いを話しました。私の主観ですが、両親や家族に感謝を述べるシーンは割とあると思いますが、地元の事をあえて口にしてそこへの感謝やこれからの貢献をあそこまで話せる彼はやっぱり超一流だなと思いました。サッカーでいえば周りが見えているというか視野が広い(笑)彼は人格者ですね。彼のような人が国と国の交流の懸け橋になると思うし、日本に新しい可能性を見出すんだと思います。話の中で三浦知良選手の事も出てきて、「私が監督でカズさんを選手で使う」みたいな話で会場は和んでいました。当面、引退まで長く選手生活を送ったドイツ フランクフルトで指導者として修業するようですが、近い将来に日本代表の監督として戻ってくる日が待ち遠しいのは私だけでしょうか?第二の人生でも活躍を期待しています。

人間力について少し考えてみましたが、人間力とは「常識的」「知的」「効率的」「合理的」「的確」「分かり易い」「気付く」等々いろいろあると思いますが、私はそれに「人の痛みが分かる」と「聞く力」を加えたバランスだと思っています。そういう私は残念ながら人間力がまだまだ全然足りませんが・・・。

でも、仕事でもプライベートでも永遠のテーマですよね^^;

長谷部誠さんの素晴らしい引退会見でちょっとそこを感じました。

今月はここまでです。もうすぐ梅雨入りですね、皆さんお身体ご自愛下さい。

最後にお得な情報をひとつ・・・先月、地元の先輩のご縁と折角のお誘いで東京の三社祭の神輿を担がせて頂きました。それはそれは賑やかで凄い人出でした。三社祭といえば浅草。浅草に『龜十(かめじゅう)』という老舗和菓子店があります。そこに日本一と称されるどら焼がありますが、今月は『龜十の「どら焼3個」と「うすばかりんとう」セット』を5名の方にプレゼント致します、ふるってご応募下さい。ここはいつも行列が出来ていますが、三社祭当日は実に2時間待ちの行列でした(笑)

事務所へ直接お電話かホームページのお問合せフォームに住所、氏名、TEL番号、メールアドレスを記載し『龜十の「どら焼3個」と「うすばかりんとう」セット』希望と記載してお申し込み下さい。ご応募の締め切りは、毎月25日です。電話054-288-0033

*いま弊社ではアンケートをやっています。下記のQRコードからアンケートに入って頂き、このコラムの感想等を備考欄に記入して頂き、それをその先のグーグルの投稿にもコピーペーストして投稿して頂けますと抽選で同じAmazonギフトカードが当たります。最近は投稿が少ないのでかなりの確率で当たっております、良かったらご協力お願い致します(笑)

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