2023/07/10
縁(えん)ちゃんのひとり言 ~気仙沼のビンチョウマグロの異例の豊漁とマグロに関する思い出~2023.7月号
皆さん、こんにちは『縁ちゃん』ことメテックス建築事務所 遠藤です。
近年各所で起こった自然災害で被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。
先月の中旬にTVの情報番組で宮城県の気仙沼市でビンチョウマグロが豊漁の旨のニュースをやっていました。気仙沼といえばサンマ、カツオでは?とも思いましたが異例の豊漁で恩恵をもたらされた町は活気付いているという内容でした。
ただその26年日本一の水揚げ量を誇るカツオ漁は近年稀(まれ)にみる大不漁で困っていたところへの天の恵みだったようです。原因は黒潮の蛇行といわれていますが、海水温の上昇等による事が要因であればやはり地球温暖化の影響といわざるを得ないのかも知れません。
通常、黒潮は太平洋の九州辺りから日本列島をなぞるように進み、千葉県の房総半島辺りから日本列島を逸(そ)れて東に進んで行くそうですが、今回は宮城県沖まで北上しそこで蛇行する事によってビンチョウマグロが回遊し、それを獲っていたという訳です。何とも何とも・・・。
黒潮の蛇行によりカツオが取れなくなり、ビンチョウマグロが取れているとするならば漁師さんはあまり喜んでいられないのかも知れません、やっぱり一次産業は難しいですよね・・・。
ビンチョウマグロの魚群は15分~1時間位しか追いかけられないらしく、直ぐに移動してしまうために「さぁ獲ろう!」と思ったらすぐに漁を始めないと逃げてしまうと言っていました。「カツオの一本釣り」といいますが、ビンチョウマグロも同じ獲り方をしていました。20分で500匹のような大漁になるのはその為で、とにかく短時間勝負の漁になるそうです。ただ、いつまでもこの異例の豊漁が続くはずもなく、買付業者は多少高値でも買っておかないと・・・と少し戸惑う方もいるようでした。
とはいえ今、気仙沼の町を元気付けているビンチョウマグロですが、なぜ「ビンチョウマグロ」というのか?いい機会なので調べてみました。
地方によっては「とんぼ」「びんなが」なんていいい方もしますが、所以(ゆえん)は「びん」と呼ばれる胸びれが長いことから「ビンチョウマグロ」と呼ばれているそうです。ちなみに「びん」とは人間の頭の左右側面の髪をいうそうですが・・・(笑)
ビンチョウマグロはマグロとしては小型で、生息する魚の数も他のマグロに比べて非常に多く、通年にわたって水揚げ出来る事からマグロの中ではもっとも安価で安定しているといわれています。
実はこれを書いているつい2日前に少し前からのお約束で、『シーチキン』で有名な「はごろもフーズ社」の偉い方と2人で食事をさせて頂きました。恐縮にも全部ご馳走になってしまいましたが・・・(^^;
その時にたまたまですが、お料理で出てきたマグロの刺身をみて急にマグロの話になり、シーチキン等の缶詰になっているマグロのほとんどはこのビンチョウマグロだとお聞きました。ご馳走になったからおべんちゃらでいうのではありませんが、「はごろもフーズ社」の『シーチキン』って凄くいい商品名ですよね。本来ならば「ツナ缶」が正解だと思うのですが、食べた感じが鶏のささ身に似ている事から「海の鶏肉」つまり「シーチキン」という訳です、なるほどっ(≧▽≦)
回転寿司の定番人気メニューに「ビントロ」というのがありますが、本マグロ等とはちょっと違いますが、あれはあれでなかなか美味しいですよね、私もたまに食べたくなります。ビンチョウマグロには中トロや大トロはないそうですが、非常に脂ののった時期があり、これをフィレ(三枚おろしの片身)にして急速冷凍したものをビントロというそうです。これをビンチョウマグロのトロとして売り出してから生食用としても認知されるようになったそうです。
せっかくマグロの話になりましたから、私にとってのマグロの思い出話を少しさせて頂きます。私の生まれ育った家のご近所に「明夫さん」というおじさんが居ました。優しい方でしたが黙っていると顔が怖く、サングラスをかけるとまるで「ヤ○ザ」の方のようでした(笑)
10年ぐらい前に他界してしまいましたが、そのおじさんはマグロの加工工場に長年勤めていました。私の父親世代ですから小さい頃からよく可愛がって頂きました。私は父が早く他界した事もあり、隣組で貯金を積立てて3年に一度くらい行っていた旅行にも一緒に参加させて頂き、旅先では明夫さん達先輩には凄く楽しませて頂き思い出もいっぱい作って頂きました。そんな明夫さんが現役時代によく「俺が定年で会社を引退する時には、良二!お前に美味いマグロをくれてやるから楽しみにしていろよ!!」と言っていました。「美味いマグロって、何ぃ?」と聞くとニコッとして「そりゃ、インドだよぉ~~」と言っていました。インドマグロとは「ミナミマグロ」の事で、私の生まれた街の清水は遠洋漁業の拠点であり、清水港の周りには今でもマグロの加工工場がいっぱいあります。
そして定年を迎えた時に本当にミナミマグロの大トロの柵(さく)をプレゼントして頂きました。一人では食べきれないほどの量で、今まで食べた事の無い味と上質な脂でした。「男と男の約束だからなぁ~」と笑う明夫さんがカッコよく思えたのを昨日の事のように思い出します。その後明夫さんと一杯飲むと「明夫さんの葬儀委員長は僕が務めるから・・・」とよく冗談を言っていました。「おい、まだ殺すなよぉ~バカ野郎(笑)」と本当に可愛がって頂きました。明夫さんに最期が訪れた時には葬儀委員長なんて務められる訳もなく、ただただ涙が止まりませんでした。それ以来、私にとっての最高のマグロは誰がなんて言おうが清水港のミナミマグロになりました(^O^)/
せっかくマグロのお話なので結びにもうひとつ・・・。
日本でマグロで一番有名な方といえば、マグロ大王といわれるすしざんまいの木村清社長ではないでしょうか?以前にもお話したかも知れませんが、私はある方のご紹介で木村社長に人間関係を作って頂き、一緒に飲食させて頂きご馳走になった事があります。そんなご縁から、私の経営者仲間と一緒に座談会を開催して頂いた事があります。2013年に1.5億円で初マグロを競り落とし、社長が時の人になった時です。凄く印象深く、お客様に対する姿勢や考え方が非常に勉強になった事を今でも思い出します。普通にすしざんまいで食事をしている時に顔を出して頂いた事もあります。少し前に贈った新茶に「あんなに美味いお茶は飲んだ事がない」と言って頂き、凄く嬉しかった記憶があります。その言葉が嬉しく、それ以来いまでも八十八夜の初摘みの新茶が始まると木村社長にはその時のお礼で贈らさせて頂いていますm(__)m
今月はここまでです。最近凄く暑くなりましたね、皆さんお身体ご自愛下さいませ。
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(株)メテックス建築事務所 遠藤良二