縁ちゃんコラム

enchan's column

2022/10/11

縁(えん)ちゃんのひとり言 ~台風15号の静岡の被害とアントニオ猪木さんの訃報について~ 2022.10月号

皆さん、こんにちは『縁ちゃん』ことメテックス建築事務所 遠藤です。 近年各所で起こった自然災害で被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。

9/23の台風15号の影響での集中豪雨により「我が町 静岡」が大きい被害を受けてしまいました。今回の水害は線状降水帯が発生し本当に酷く、50年に一度といわれました。
今回、私の何人もの知人が床上浸水をしてしまい、自宅リビングやお店の厨房が泥だらけになり散々な目に遭いまいした。うちの下請業者様も3社ほど浸水被害で、営業車の半分以上が使えなくなってしまったり、材料が使えなくなってしまった業者様もおります。 静岡市は3つの区から成り立っていますが、その中の清水区は全国ニュースでも取り上げて頂きましたが、水道の水源地の取水口が被害に遭い長期に渡る断水を強いられました。特に私の自宅のある地域では13日間もの間、断水をしてしまいました。
建築屋の端くれと致しましては、「断水」→「トイレの水洗」の心配となります。私が所属させて頂いている「中小企業家同友会」という会では支部長さんの適格な判断で、早朝より会員のグループLINEで情報を呼びかけて頂きました。その中に水源地近くで土木会社を経営する望月さんという仲間の「興津川の取水口が酷い被害で、おそらく広範囲で断水が起こる!!」との投稿があり、私はいち早くポリタンクの必要性を感じました。望月さんの投稿は本当に助かりました。まずは会社の従業員の状況を確認しようとしましたが、早々に断水被害はほぼ清水区のみという事が分かり、幸いにもうちには清水区のスタッフはいませんでしたので、直ぐに清水区のお客様を廻りました。自分の伝手(つて)でまず14タンク用意出来ましたのでそれに水を入れ配布させて頂きました。
慣れないフェイスブックにも「ポリタンク欲しい、送って下さい!!」と投稿してみたりしましたが、清水区内の電波の状況も悪く、なかなかすんなりいかず同じものを2回アップしてしまいました。取り消し方法も分からずそちらの方がストレスが溜まってしまいました(^^;
フェイスブックの効果と何と言っても友人のご厚意で、「遠藤さん困っているなら今から静岡届けます」と愛知県からわざわざ届けて頂いたり、友人の友人の方に厚木市から届けて頂いたり、熊本から郵送して頂いたりしました。その皆さんに共通して言われた事は「こういうのは早くないと意味がないよね・・・」でした。正直、泣けました。
その次の日から次々と全国から支援物資が届きました。配布するのに困るくらいでしたが、本当に有難かったです。
ポリタンクも行き渡り飲料水も困らなくなった頃に、断水地域の私の自宅に2リットルのペットボトルを山に積んで置きました「ご近所で自由に使って下さい」と。すると親切心からでしょうが私に「飲料水はもう要らない」と言われた方がいました。一瞬「うん?」と思いましたが、私は給水車まで水をもらいに行くのが大変だから、このペットボトルの水をトイレの水洗に使って欲しいと思っていました。高齢者のみ世帯は特にです。
地域でリーダーシップを取られる方には判断を誤らずに、断水の際には是非これを勧めて頂きたいです。何故かといいますと、日本は大きな災害続きで有事の際には全国で助け合うそういう形と気持ちが出来ています。通常の生活に戻るまではボランティアや支援物資に頼るべき、甘えるべき、そして少しでも体力を温存すべきだと思います。

毎週定期に行う会社の会議で、「今回の災害であなたは何を学びましたか?」とスタッフに問いかけました。「断水時にトイレはどうしたら流れるか知っていますか?」の問いにほとんどのスタッフが「知っている」と答えましたので「それを何人に伝えたのか?」と厳しく言いました。建築業に従事していて「自分が困らなければそれでいいのか?」と。出掛けている時に急に体調を崩して、近くを通りかかった医師が同じ事をしますか?医師はたぶん「どうしました?私は医師です」と名乗る方が多いと思います。それは医療に従事する『医師としての使命感』を持っているからに他ならないと思います。建築屋はどうでしょうか?仲間や同じ町の人々が困っている時こそ建築屋としての精神や、特に建築士はこういう時に使命感を出せなくてどうするんだ!と2週に渡って厳しく伝えました。
2人の女性スタッフに、困っている知人の病院にポリタンクに水を入れて運んで頂きました。その数30タンクくらいでしょうか?「20リットルタンクの水は重くなかったか?」と聞きました。「凄く重たかった」と返答されました。「おじいちゃん、おばあちゃんだけの家は給水車に水をもらいに行くのは大変じゃないか、それが人の痛みですよ・・・。」と伝えました。スタッフの意識も少しでいいので変わってくれると会社全体の意気も上がるのではと感じました。「台風は大丈夫だった?」「断水は困っていない?」のLINEやメールの1通も気持ちが無ければ送れませんから・・・。
やれない、頑張れない、期待に応えられない時が必ずありますから、やれる時は絶対に頑張らないとと思います。災害はもう懲り懲り(こりごり)ですが、私もスタッフに厳しく言った以上、これからも有事の際にはちゃんと貢献できるようにウォーミングアップをしておきたいと改めて思いました。

またひとり私のスーパーヒーローが亡くなってしまいました。『燃える闘魂 アントニオ猪木』さんです。スポーツ新聞は各紙大きく取り上げ、日刊スポーツ、スポニチは何と8面もの掲載になっていました。
前にも申しましたが、私にとって子供の頃からのスーパーヒーローは3人います。ホームラン王の王貞治さん、歌手の西城秀樹さん、そしてアントニオ猪木さんです。とにかくコブラツイストや卍固めのアントニオ猪木の必殺技をかけプロレスごっこをやりました。
猪木さんは、自分のヒーローですが実は高1の時に他界した父親との思い出のひとつでもあります。父親によくプロレスの興行に連れて行ってもらいました。とにかくカッコよくて、リング上にあがり名前がコールされる時は「アントニオ~いー」でガウンの紐を引っ張り、「のき~」で脱ぎ去りトレードマークの赤いタオル姿になるんです(笑) 私は常に車の中にアントニオ猪木のプロレスDVDを乗せているくらい好きで、ちょっと気分が滅入った時などにたまに観ていました。
8月の24時間テレビに車いすで出ていらっしゃったので、病気は大丈夫なのかなぁ~と思っていました。私にとってレスラーの猪木さんを例えれば、日本の中央銀行である日本銀行とその他の銀行みたいなもので、アントニオ猪木とその他のレスラーという感じでした。
とにかく思い出に残っている試合は6.26大阪府立体育会館の「インドの狂虎」と呼ばれたVSタイガージェット・シン戦です、1974年だったと思います。小学2年で父親とTV観戦していましたが白熱したのを覚えています。タイガージェット・シンはとにかくヒール(悪役)を絵に描いたようなレスラーでアントニオ猪木の最大のライバルだと思います。いつも凶器を隠し持ち劣勢になると凶器で流血戦になってしまいます。1週間くらい前に目に反則されていて、ダメージを負ったままの試合だったのですが、とうとう怒りの鉄拳が爆発して、アームブリーカー(腕折り)でタイガージェット・シンの腕を折ってしまったのです。当時は興奮しましたが、きっと小学生の目だからもう少しエンターテイメント性の強い試合だったんだろうなと思っていました。大人になってDVDを観ると、今でもめちゃくちゃ興奮して・・・(笑)当時も凄い試合をしていたんだなぁと感心しました。
プロレス自体がショー的要素が強く、スポーツ新聞にも取り上げてもらえない事から、プロレスこそ最強を謳い、異種格闘技戦を興行します。一番凄いのはやはり当時のボクシング世界ヘビー級チャンピオン モハメド・アリ戦ですよね。アリがどこまで強かったかリアルタイムでは知りませんでしたが、マイク・タイソンが全盛時に戦うようなものですから普通ではちょっと考えられません。パンチでいえば当たれば1発でKOは間違いありません。結局その試合は「世紀の大凡戦」と揶揄(やゆ)されて終わり、猪木さんは億の借金を作ってしまう訳ですが、いまRIZINとかの総合格闘技のはしりになった事は間違いありません。


猪木さんはその後、「国会に卍固め、消費税に延髄斬り」といって政界に進出する訳ですが、90年の湾岸戦争前に政府間の人質解放の交渉が難航する中、イラクに渡り日本人の人質41人の解放に尽力されました。それはモハメド・アリ戦で有名になった事が大きく影響していたといわれています。スポーツジャーナリストの二宮清純さんの記事で見ましたが、イラクでは一度も人質を解放してくれとは言っていないと。そんな雰囲気ではなかったので、猪木さんは800年前に活躍したバグダーディという格闘家の名前を持ち出し「彼は貧しい生活の選手に対してはわざと負けて賞金を取らせたという逸話を残した“一番尊敬する格闘家だ”と告げると、“アリと闘ったオマエがそう言うのか?オレたちはその子孫なんだ”と。そこから流れが変わっていったんだ・・・。」猪木さんにとっては地球もリングだったんだ。と二宮さんの興味深い記事を読みました。
また北朝鮮にも33回足を運んだそうですが、普通に考えて33回北朝鮮に行く人はまずいないと思います。「師匠(力道山)に恩返しがしたい、その思いを伝えたい」との交渉が実り、平壌スタジアムでプロレスラーを同行させた興行を成功させるんですよね。本当にその理由で許可を取ってしまうところ、興行を成功させてしまうところ、本当に凄い行動力です。もちろん北朝鮮でも「1・2・3ダァ~」をやる訳ですが(笑)
元プロレスラーでタレントの佐々木健介・北斗晶ご夫妻はこのイベントに参加して知合い、ご結婚されたそうですね。
これも新聞で見ましたが、猪木さんは当時の安倍総理にも「私は北の要人とはほとんど酒を飲み食事をしている、北には俺を頼ってみないか?」と提案したそうです。最重要課題と掲げた拉致問題解決を安倍さんが猪木さんの手柄にしたくなかったのか、自分で解決したかったのかどうかは分かりませんが、あの時猪木さんの助言を聞いていればミサイルを撃ち込まれるような事は無かったのではともいわれているそうです。手をこまねいていて何の進展もなかった結果をみるとあの世で今頃、安倍さんは猪木さんに闘魂注入されているに違いない!という記事がありました、ハハハッ(笑)今月は以上です。
朝晩少し過ごしやすくなりましたね、季節の変わり目ですからお身体ご自愛下さい。

最後にお得な情報をひとつ・・・
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