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2024/07/11

縁(えん)ちゃんのひとり言 ~新紙幣発行とそれについて考える事について~2024.7月号

お便り

皆さん、こんにちは『縁ちゃん』ことメテックス建築事務所 遠藤です。

近年各所で起こった自然災害で被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。

7/3から新紙幣が発行されました。紙幣の顔ぶれは一万円は福沢諭吉から「渋沢栄一」、五千円は樋口一葉から「津田梅子」、千円は野口英世から「北里柴三郎」に変わりました。

発行日の前夜は渋沢栄一の出身地、埼玉県深谷市ではカウントダウンをしてお祭り騒ぎの模様をTVで観ました。深谷市がおらが町のスーパースター扱いで喜ぶところを見て、静岡出身の私は、なぜ「徳川家康」がお札の顔にならないかとほんのちょっとですが疑問に思いました。前々回の一万円は今から1400年以上前の飛鳥時代の聖徳太子だったので、約400年前の徳川家康ならあってもおかしくないのになぁ~と思いました。徳川家康だったらたぶん深谷市のように大騒ぎになるだろうなぁと思い、早速インターネットで調べてみました。すると今回のお札の顔は最初から明治時代以降の人物で、かなり精密な写真が残っている事、その上で認知度がありかつ品格のある人物と決まっていたそうです。

そもそも、新紙幣は何故発行されるかというと一番はなんといっても偽造防止だそうです。その為に大体20年に1回位の間隔で行われ、今までに53種類ものお札が発行されているそうです。

あとは我々建築の世界もそうですが、ユニバーサルデザインといって、老若男女問わず、誰でも・・・という使い勝手の向上みたいなものを更新する事が目的のようです。

今回の新紙幣はさすが日本の技術といわれるものがたくさん入っているそうです。3Dのホログラムはもちろんですが、「すかし」もかなりの精細なつくりになっていたり、視覚障害者が五千円と千円を間違えにくくするために、千円札の真ん中に橙色のグラデーションを入れたりしているそうです。また前回から継続して採用された技術らしいのですが、「特殊発光インキ」といって紫外線を当てると日銀の総裁印や裏の図柄の一部が光るそうです。これは今までのお札にも採用されていたそうですが、全然知らなかったです(笑)

いま日本には、インバウンドでたくさんの外国人が来日していますが、その外国人も間違えにくいように漢数字よりアラビア数字を大きくしてみたり、インターネットで話題になっていましたが、一万円と千円のアラビア数字「1」のフォント(書体)を故意に変えているそうです。一万円の「1」は鍵付きの「1」で千円の「1」はただの棒の「1」になっているそうです、分かりますかね・・・(笑)

ただお札の大きさは改修等のいろんなコストを抑えるために今回は変わっていないそうです。

私達が子供の頃はまだ五百円札というのがありました。ちょっと小さめのお札で岩倉具視が紙幣の顔でしたが、その時の裏面は「富士山」でした。富士山だけはその時からずっと裏面に描かれているんですね。新渡戸稲造の五千円、野口英世の千円、そして今回の新紙幣 北里柴三郎の千円は葛飾北斎の富嶽三十六景『神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)』でしっかり富士山が描かれています。静岡県民からするとやっぱり嬉しいですよねっ!!いま訪日外国人観光客には葛飾北斎の絵や、歌舞伎に関するようなものが物凄く人気があるそうです。羽田空港では外国人のお土産TOP3に入っているともいわれています。もしかしたら外国人観光客にとってはこのお札も大切なお土産になるのかも知れませんね(^^)/

今日現在、私はまだ五千円札しか持った事がありませんが、だんだん流通してきて手に取るのがちょっと楽しみです(笑)

新紙幣発行に関して、その他にもいろいろな事が話題になっています。

まずはタンス預金です。2023年1月現在の資料ですが、日本のタンスには福沢諭吉(一万円の事)が60兆円眠っているといわれています。単純計算ですが1世帯当たり100万円強ずつある試算になるそうです。私の家のタンスには福沢諭吉は居ませんから、多分どこかの家に偏(かたよ)って住まれているのだと思います。現実、私の知人の事業を営まれている方は新紙幣発行が決まった数年前に本当に「やばい!」という顔をしていました。いったい何人の福沢諭吉が住んでいるのでしょうか?(笑)

世の中には事業を成功されて、世の中のお金は全て自分のところに来るんじゃないかと思ってしまう程、本当に儲かっている方がいらっしゃいます。税務署もほっとかないでしょうから、そういう方にとっては新紙幣発行はあまり嬉しくないかも知れませんね(^^;

また今までデフレ不況といわれ、モノの値段は下がり¥100-均一やマクドナルドのバリューセット(今は高いが・・・)のように安いものしか売れないような時代が続きましたが、貨幣価値は保たれていたといわれています。ただ今後はインフレになる事への警戒は必要で、タンス預金は価値が半減してしまう可能性がありますよね。インフレとは極端な事をいえば、タクシーにのってワンメーター三万円払うとか、大根1本五千円ね、みたいな物価高というか貨幣価値が下がる事をいいますからちょっと注意が必要かもですね。

じゃあ金利も上がって来たので銀行に預けようか・・・ですが、いま金融機関は200万円以上の現金取引には本人確認や理由を聞きなさいという義務があるらしく、マネーロンダリングに関して非常にうるさくなっています。注意したいのは、贈与や相続のお金に関して申告するべき現金が申告されていなくて、そのお金に関して金融機関で根掘り葉掘り聞かれ、回答が「おかしいな」と思われたら税務署や下手したら警察への通報もあるというのが昨今のようで、珍しくないそうです。こちらも注意が必要かもですね(◞‸◟)

新紙幣発行と相反するようにキャッシュレス化が進んでいる事も周知の事実で、今回の新紙幣発行は最後になるかもしれないといわれています。昨今はいろんなところで当たり前にペイペイとか楽天ペイとかで支払いをしていますね。日本ではまだ発行と導入の計画はありませんが、お隣の中国では「デジタル人民元」といって既に通貨のデジタル化が2022年の北京オリンピックから始まっています。印刷、運搬等を考えると凄いコスト削減になるそうです。日本でも導入の検討はされているそうです。

通貨がデジタル化されるという事は、お金のやり取りが全て記録されるという事になります。「内緒ね!」と言っても後でバレちゃうかもしれないわけですから、当然にプライバシーの問題が出てきますよね。先程のタンス預金の事業主の方は全て明らかになってしまう可能性がありますから絶対に反対だと思いますが・・・(笑)

デジタル通貨は今後おそらく、民間が担うのか日銀のような中央銀行が担うのか分かれていくと思いますが、とにかくプライバシーや個人情報がどうなるのか考えなければいけないと思います。お金のやり取りも個人の権利ですから、単にデジタル通貨になって便利になりました、ポイントが貯まりますではなく、もっと重要な問題がある事に気付きそこに立ち返って考えた方がいいと思いました。

今月はここまでです。暑い日が続きますね、皆さんお身体ご自愛下さい。

最後にお得な情報をひとつ・・・東京に出張するといつも行列している『ノア・ドゥ・ブール』というフィナンシェの美味しいお店で手土産を買う事があります。どこへ持って行っても今まで食べたフィナンシェの中で一番美味しいと言って頂けます。今月は『ノア・ドゥ・ブールのフィナンシェ』を5名の方にプレゼント致します、ふるってご応募下さい。

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