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2021/03/11

縁(えん)ちゃんのひとり言~あれから10年、四国の旅と叔母の事~  

お便り

皆さん、こんにちは『縁ちゃん』ことメテックス建築事務所 遠藤です。

近年各所で起こった自然災害で被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。

東日本大震災「あれから10年」が経とうとしています。復興庁によるといまだに全国へ避難している方々が約4万2千人、全国47都道府県938市町村に散らばっているそうです。原発事故のあった福島県はその内の約3万7千人といいますから、やはり福島県の悲惨さが浮き彫りになります。10年経って自分の家に帰れないというのはいったいどんな気持ちなんでしょうか?想像しただけで胸がキュッとなります。

ここ最近のTVのワイドショーでもいろいろな形で復興の状況を伝えています。そんな中でつい最近、福島県にあるスパリゾートハワイアンズの現在みたいのをやっていたのを観ました。10年経った分だけの復興がなされているはずだったのですが、コロナ禍の影響でお客さんは通常の3割程度になってしまっていると言っていました。「泣きっ面に蜂」といったら失礼な言い方になってしまいますが、本当に「弱り目に祟(たた)り目」の状況です。しかしフラガールの皆さんは、自分たちも凄く困っているはずにもかかわらず、いつもニコニコしてお客様への対応をしていらっしゃいます。熊本地震の時も、現地の方を励ましたり勇気づける為にと慰問に行かれたりしたそうです。強いというか、プロ根性が据(す)わっているというか・・・。本当に凄い精神力だと思います。

私もハワイアンズは当時「常磐ハワイ」と呼ばれていた頃に2回ほど訪ねた事があります。ハワイアンズのメインは何といってもショーなんですが、若かりし頃の私はステージに上がりダンサーと一緒に踊らさせて頂き、お礼にレイをかけて頂きました。凄く楽しかった思い出があります。

よく「フラダンス」なんて言いますが、名古屋に住む私のいとこはずっとそれを習い、年に一度ハワイ島で行われる「フラ世界大会」に出るとか出ないとか聞いた事があります。以前話を聞いた時に、実はハワイ語では「フラ(hula)」だけで「踊り」という意味があるらしく、フラダンスは「踊り」「踊り」となってしまうそうです。

また我々が普段、かん高い太鼓の音と一緒に早いテンポで激しく腰を振っているフラダンスだと思っているダンスは「タヒチアンダンス」若しくは「ポリネシアンダンス」が正解らしく、ゆったりと癒されるスローなダンスがフラといわれているようです。でもこれでは半分正解と言われてしまいました。本当のフラは言葉の意味を理解しないと踊れないといわれているそうです。なかなか深いですね・・・(*´▽`*)

これからもずっと復興は応援したいですし、あの年に福島県に仮設住宅のボランティアに行かせて頂いて建築業界への貢献を決意し今の会社を設立させて頂いた経緯がありますので、東日本大震災は私にとっても特別なんです。震災の年の11/4に会社設立を致しましたので今年の11月で弊社も10年になります。

いままでありがとうございました、これからもよろしくお願い申し上げます。

弊社は毎週火曜日に全体会議があるので火曜日はなかなか仕事を休めないのですが、2/23(火祝)が天皇誕生日で珍しくお休みになり、水曜日定休とで連休になりました。という事でかねてから行きたいと思っていた四国に出掛けてきました。

渦潮で有名な徳島県鳴門市にちょっと用事もあったのですが、気ままな旅のコースは神戸から明石海峡大橋を渡って淡路島を横断し鳴門市に入りました。鳴門市に一泊し、翌日に香川県高松市に一泊、その翌日に愛媛県松山市の道後温泉に一泊し次の日にしまなみ海道を通って本州に渡り尾道ラーメンを食べて帰ってきました。車で1人で行ったので凄く疲れましたが人情味を感じるなんか素敵な旅になりました。

まず鳴門市では名物の渦潮の見学をしました。潮の大きい「大潮」「中潮」 が日によって時間が変わり、「大潮」の場合は本当に大きい渦潮が見れるそうです。私は「中潮」で見ました。潮の状況で渦潮の出来るメカニズムが分かったような分からないような・・・(笑)

渦潮を見るには「うずしお観潮船」と「うずしお汽船」という船があるのですが、「うずしお汽船」の方が比較的小さい船で渦潮の根元まで入る事ができて、より近いところで見れるというのでそちらに乗船しました。なかなかの迫力でした!!

同じ船に乗った方が静岡ナンバーのバイクで来ていたので「私も静岡ですが、静岡はどちらですか?」と聞くと、なんとなんと静岡市の城北高校の近くの方で、あまりにも近いところだったので二人でビックリし合いました(笑)

ポカリスエットやカロリーメイトで有名な大塚製薬グループは鳴門市が発祥らしく至るところに倉庫があり、その壁にポカリスエット、ボンカレー等の写真がプリントされています。なんといっても「大塚国際美術館」は圧巻で、2018年に紅白歌合戦で米津玄師が歌ったり、横綱 白鳳が披露宴を挙げたのでも有名ですがこれがとにかく凄いんです!!陶板(とうばん)名画といって、凄い作品が「陶板」といわれる陶器の板に図柄を焼き付けてあります。身近なところでは「タイル」に近いでしょうか?絵心のない私でもレオナルドダヴィンチ『最後の晩餐』『モナリザ』、ゴッホ『ひまわり』、ムンク『叫び』くらいは分かります。それら全てが陶板名画として約1000点展示され、鑑賞ルートは約4kmのスケールの美術館なんです。陶板に複製ですから、つまり本物は一作品もないのですが何回も言いますが、とにかく凄いんです(≧◇≦)

1日ではまわり切れないともいわれていますが、フラッシュ以外の写真撮影が全てOKですので、是非お近くに行かれた際にはお立寄り頂く価値があると思います。

鳴門市はお遍路さん八十八ヶ所のスタートの地(四国霊場第一番札所 霊山時がある)でもあり、ベートーベンの第九のアジア初演の地でもあるそうです。ドイツ館という施設に資料があるのですが、高校時代に部活でオーケストラの指揮者を経験させて頂いた小生としては興味津々だったのですが、休館日で観る事ができませんでした(^-^;

鳴門市は凄くいい人、いい景色、いい食べ物があるところでしたが2つ宿題が残りました。ドイツ館と地元の人が「徳島ラーメン」より絶対食べてみてという「三八(さんぱ)」というラーメン屋です。両方とも休みでした。遠いのでなかなか行けませんが、この次は是非行ってみたいです。

香川県の大学に行っていた友人から紹介された「うどん バカ一代」「須崎食料品店」「日の出製麺所」に名物の讃岐うどんを食べに行きましたが、バカ旨かったです(*^^)v

是非検索してみて下さい。また、移動中に丸亀市を通ったので「あっそうだ、丸亀製麺の本社か1号店を見ていこう!」と車を留めてスマホで場所を検索してみました。なんと丸亀製麺は丸亀の会社ではなく、東京の会社で、四国にはしばらく店舗もなかったらしいのです。最近高松市に2店舗出来たそうです。運転しながら何か笑ってしまいました(笑)

最後の道後温泉でもドラマがあったのですが、結びに身内の話をひとつ。

私には今から38年前に39歳で他界した香川県善通寺市に住んでいた叔母がいました。四国のおばちゃんは遠くに住んでいたので、結婚式の時くらいしか会うことはありませんでした。ただ1回だけ家族で叔母の所に行った事がありました。小学1年生の頃でしょうか・・・。善通寺市は自衛隊の駐屯地がありますので、叔母の家からヘリコプターが見えたのをよく覚えています。叔母は静岡から千葉にお嫁に行き、私と同い年の娘がふたり年子でいましたが、旦那さんのDVで子供を置いて善通寺市に逃げたみたいな話を子供ながらに聞いたのを覚えています。何が真相か分かりませんが、大人の事情ですから当時の叔母も考えがあって善通寺市の地を踏んだんだと思います。

善通寺市には象徴である『善通寺』という弘法大師が生まれたといわれる大きいお寺がありますが、身寄りのない叔母の最期はそこのお坊さんにお経をあげて頂いたと叔父から聞きました。善通寺は凄く綺麗なお寺でしたが、境内に行く前に駐車場で「涅槃(ねはん)桜」という早生の桜の苗木を売っている石井さんという女性に出会いました。珍しい桜に興味があったのでちょっとお話をすると、凄く温かい心を持ったインテリジェンスのある女性でした。ついつい叔母の話をしてしまいました。「叔母はこちらで芸者をして生計を立てていたと聞いています」と。芸者は半玉(はんぎょく)という京都でいう舞子さんから、一本といわれる一人前のお姉さんになるのに物凄い修業が必要なんです。

叔母のお葬式の写真がうちの仏壇に入っていましたが、善通寺市の市長から花輪(当時は花輪だった)が届いていたり、その他にも凄い数の花輪が並んでいました。いま自分も事業をさせて頂いておりますが、39歳でそのレベルのお客様にご贔屓(ひいき)にして頂いていたなんて本当に努力していたんだなぁと思います。たまにしか会えませんでしたが、そういわれてみると「良二、新聞くらい読めないと駄目だよ」とよく言っていました。

善通寺に行ってみて、ふいに空を見上げたら「おばちゃん、頑張っていたんだなぁ~」と涙が止まらなくなってしまいました。「置いてきた子供の事は一日たりとも忘れなかったと思いますよ。病気の時などは、かなり心細かったでしょうね・・・」と石井さんに言って頂きました。きっと残してきてしまった娘たちの成人式に着物を買ってあげたいとか、そんなのがおばちゃんの頑張るモチベーションだったのかなぁ~と思いました。

私の父が亡くなった時、父の妹である叔母は、15歳の高校生だった私に「良二、バスの定期代はあんたが卒業するまでおばちゃんがみてやるからね・・・」と言ってくれました。凄く嬉しかったです。その4か月後に父を追うかのようにお座敷で脳出血で倒れ、帰らぬ人になってしまいました。

石井さんに「昔の善通寺市は料亭や割烹のようなお座敷のある花街のような街でにぎやかでしたよ!私もなんかいま急に思い出しました。今でもそういうお店に行ったら古い方は叔母様の事覚えている人がいるかも知れませんね。」と言って頂き、また泣けて泣けて・・・。今度行った時はそういうお座敷に行ってみたいなと思いました。

叔母がお世話になった善通寺に何かお礼をと思い、「弘法大師御誕生1250年記念事業」に少しですが寄進させて頂き帰ってきました。

香川県には「讃岐富士」と呼ばれる『飯野山』があります。叔母が飯野山を見て富士山をイメージして故郷 静岡の事を思い出していたかもなぁ~なんて思ってしまいました。

「四国のおばちゃん」のルーツを辿(たど)れたような気がして、香川県は特に感情的な旅先になりました。身内の話で少し長くなり申し訳ありません、今月はここまでです。

まだまだ寒い日が続きます、皆さんお身体ご自愛下さい。

最後にお得な情報をひとつ・・・

日の出製麺所の讃岐うどんがバカ旨かったので、今月はその『讃岐うどん』を5名の方にプレゼント致します、ふるってご応募下さい。事務所へ直接お電話かホームページのお問合せフォームに住所、氏名、TEL番号、メールアドレスを記載し『讃岐うどん希望』と記載してお申し込み下さい。ご応募の締め切りは、毎月25日です。電話054-288-0033

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